鉄は熱いうちに、というけれど。

 

もう時は10月末と知り、

学生時代のこの時期は毎年

死ぬほど忙しい日々を送っていたことを思い出す。

 

特に中旬から下旬にかけては、

学祭準備、本番、そして

月末のハロウィンパーティ。

毎日がお祭りなんじゃないかと思う勢いだった。

イベントに出店するのも大変だけれど、

主催する方も大変だ。

 

この2大大変を2週間でやってのけた

あの頃の私たちの体力は底無しだったと思う

だいたい7-23で学校ってどういうこと。

プレゼンやらエッセイの課題は止まらないし、

家に帰るの深夜だし、

まさにブラック企業並みでは。。。

 

行事が終わり、11月になると

みんなバタバタと倒れていき、

残ったメンツで祝勝会にも近いような

ささやかでのんびりとした

お茶会のような何かをするのが定番だった。

 

どんなに焦がれても

戻らないあの日々のことを

思うだけで

秋はとても良いものに思えてくる。

 

 

さて、鉄は熱いうちに打てというけれど

私のありとあらゆる物事への興味は

地に落ちてしまい、

当の私は堕落していることにさえも

飽き飽きしてしまい、

 

ようやく久々にこうして

文章を書く運びとなったのだが、

 

お金を出して学ぼうとしていた

技術が授業が、そして今日に至るまでの

この選択が、果たして良い正解だったのかは

分からない。

 

 

だけれども、こうやって何にも考えず

文を書いている時間が1番好きだなと思う。

 

その次に好きなのは、親友たちと

タバコの匂いがしない喫茶店

好きなものについて語り合ったり

呆けていたりする時間。

あの空間が何とも言えない落ち着きをくれる。

 

ほかにも、外に出て知らない街で

色んなものを見聞きしたり、

自然の中にある風景を眺めることも

とても好きだ。

 

目の前に山があったら登りたいと思う

そんな浅はかな私だが

 

やはりまたこれも

珈琲などを口にしながら

呆けている時間であることに違いない。

 

 

鉄は熱いうちに打てというけれど、

私のようなものにはとてもできぬ所業かもしれない。

 

でもこうやって書いているのだから

人のいう、今が熱いうちなのかもしれない。

 

 

心の底から湧き出る活力のようなもの。

 

どこまでだって怠惰だけれど、

それも私の人生の一部なのだと

認めざるを得ぬ、そんな秋でした。

 

 

そろそろ冬になっていくね。