バッドエンドのようでそうでない何かのカテゴリーを知りたい

 

最近、友人に勧められたアニメ作品を観て心が落ち着かない。

その名も「BANANA FISH」。

昨年夏、アニメがノイタミナ枠で放映され

最終回ではツイッターのトレンドで1位を獲得する等

昨年非常に人気を誇ったアニメ作品であり、ご存知の方も多いだろう。

何なら私はリアルタイムでこの作品を知っていた訳ではないのでニワカである。

 

原作が1980年代に少女漫画雑誌に掲載されていた作品だと知った時は

心底驚いた。開いた口が塞がらなかった。

絵も出てくる登場人物の男女比も私の知っている少女漫画ではないのだ。

 

 

ここからは軽くネタバレに関わるので

これからBANANA FISHを読むぞ

もしくは観るぞ!!!という人は是非バックブラウザ。

 

そんな名作とも呼ばれる「BANANA FISH」。

 

 

 

簡単な感想:

衝撃のラスト。最後の最後を読者の想像にお任せしなかったところは

良かったかもしれない。読者の心が救われないけど。←

何かもう言葉にならない。心が痛い。

残された人のことを考えるとつら過ぎる。

現実じゃないのに現実逃避したくなるマジック。

でも、不思議と嫌悪感はなく、心が離せない好きな作品。

 

 

私は他にこのようなラストを迎える小説や映画を知っている。

前記事のボニクラ「俺たちに明日はない」もそうだが、

他にもいくつかあって(ネタバレになるので敢えてタイトルは伏せるが)

そのような作品が好きだ。

 

高校生の時、私は「バッドエンドは好きじゃない」と公言していた人間だったのだが

よくよく好みの作品を思い返すと、社会的には大団円、個人的に観ると超バッドエンドな作品が多い。

 

最後の最後でこうなってしまうなんて、と思う作品ばかりだ。

もし彼が生きていたらどんな新しい人生が待っていたことか…と口惜しくなる。

しかし、このまま生きていても幸せになれる保証なんてどこにもない。

いつかまた追われる運命だから。別の苦労が付きまとうから、罪悪感が…etc

だからこうなることで社会的に主人公は救われたんだ、彼の心は救われたんだ

などと美談チックに書かれることが多い。

確かにどの作品も綺麗に美しく終わっている。

 

「諦めない心」と「幸せとは何か」どの作品もこの2つを考えさせられることが多い。

 

バッドエンドのようでそうでない何か。このジャンル、カテゴリ-を

何と呼んだらよいのだろうか。

誰か分かる人がいたら教えてほしい。

 

 

とにかく、バナナフィッシュの結末が辛過ぎて立ち直れない今日この頃でした。